
LANケーブルや光ファイバーケーブルを正しく扱わないと、ループ接続や通信障害、不正アクセスなどのトラブルを引き起こす。ループ接続を未然に防ぐにはケーブルに識別用のラベルを付けるラベリングや、ケーブルを束ねてまとめる整線が重要だ。通信障害や不正アクセスにはケーブルの取り扱いやセキュリティー対策が効く。トラブルを未然に防ぐ「ケーブル整理術」を紹介する。
トラブルを未然に防ぐ
LANケーブルや光ファイバーケーブルを正しく扱わないと、ループ接続や通信障害、不正アクセスなどのトラブルを引き起こす。ループ接続を未然に防ぐにはケーブルに識別用のラベルを付けるラベリングや、ケーブルを束ねてまとめる整線が重要だ。通信障害や不正アクセスにはケーブルの取り扱いやセキュリティー対策が効く。トラブルを未然に防ぐ「ケーブル整理術」を紹介する。
プロローグ
LANケーブルや光ファイバーケーブルはネットワークを構成する重要な要素だ。端末を接続するのに無線LANを使うケースが増えてきたが、LANケーブルもまだ多い。企業ネットワークの幹線部分やデータセンターのラック周辺ではLANケーブルや光ファイバーケーブルの利用が一般的だ。
Part 1 ラベリング
LANケーブルや光ファイバーケーブルが増えてくると、どのケーブルがどのLANスイッチや情報コンセント、パッチパネルにつながっているか分かりにくくなる。これは挿し間違いが生じやすくなる要因の1つだ。
Part 2 整線
LANケーブルや光ファイバーケーブルを絡まったスパゲティ状にしたままだと、作業がしづらくなったり、誤って抜いてしまって障害の原因になったりする。そこで、ケーブルを束ねて整える「整線」が重要になる。
Part 3 取り扱い・手入れ
Part3では、トラブルを減らすLANケーブルの取り扱い方や製作方法、光ファイバーケーブルの手入れのポイントを見ていこう。
Part 4 保護
こうした場合に役立つのがチューブ状の保護材だ。LANケーブルを保護するだけでなく、複数のケーブルを束ねて整理する「ケーブルタイ」の役割も果たす。太さが何種類かあり、束ねる本数に合わせて購入できる。
Part 5 セキュリティー対策
LANスイッチの空いているポートは、パソコンを勝手に接続され、LANを流れる情報を盗まれる恐れがある。また会議室などにある使われていないLANケーブルなども、情報を盗み見るために使われてしまうかもしれない。そうした事態を防ぐには、LANケーブルに関するセキュリティー対策が効果的だ。