LANケーブルを無造作にはわせていると、椅子や人の足で踏みつけて特性が変わって速度が出なくなったり、断線して交換するはめになったりする。そうした事態を防ぐには、LANケーブルを保護する必要がある。
よくあるのは配線モールでカバーして保護する方法だ。今回はそれ以外の方法を紹介したい。
チューブ状の保護材でまとめる
オフィスの島(複数の机を寄せた仕事スペース)で、机の下にLANケーブルが乱雑に垂れ下がっていることがある。踏みつけて断線させる恐れがあるばかりか、オフィスの美観が損なわれる。
こうした場合に役立つのがチューブ状の保護材だ(写真4-1)。LANケーブルを保護するだけでなく、複数のケーブルを束ねて整理する「ケーブルタイ」の役割も果たす。太さが何種類かあり、束ねる本数に合わせて購入できる。
チューブ状の保護材は、データセンターなどでも活躍する。特に光ファイバーケーブルは細くて切れやすく、ラックの角に当たるような場合には注意が必要となる。こうしたケースでは、ケーブルを1本ずつカバーする保護材が有用だ(写真4-2)。専用の工具を使えば楽に通せる。