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 LANケーブルを無造作にはわせていると、椅子や人の足で踏みつけて特性が変わって速度が出なくなったり、断線して交換するはめになったりする。そうした事態を防ぐには、LANケーブルを保護する必要がある。

 よくあるのは配線モールでカバーして保護する方法だ。今回はそれ以外の方法を紹介したい。

チューブ状の保護材でまとめる

 オフィスの島(複数の机を寄せた仕事スペース)で、机の下にLANケーブルが乱雑に垂れ下がっていることがある。踏みつけて断線させる恐れがあるばかりか、オフィスの美観が損なわれる。

 こうした場合に役立つのがチューブ状の保護材だ(写真4-1)。LANケーブルを保護するだけでなく、複数のケーブルを束ねて整理する「ケーブルタイ」の役割も果たす。太さが何種類かあり、束ねる本数に合わせて購入できる。

写真4-1●チューブ状のケーブル保護材
写真4-1●チューブ状のケーブル保護材
チューブ状の保護材でLANケーブルを束ねることで、保護するとともに見栄えもよくできる。写真はパンドウイットコーポレーション日本支社の製品(同社提供)。
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 チューブ状の保護材は、データセンターなどでも活躍する。特に光ファイバーケーブルは細くて切れやすく、ラックの角に当たるような場合には注意が必要となる。こうしたケースでは、ケーブルを1本ずつカバーする保護材が有用だ(写真4-2)。専用の工具を使えば楽に通せる。

写真4-2●光ファイバー用の保護材
写真4-2●光ファイバー用の保護材
1本の光ファイバーケーブルを保護するタイプ。専用の工具で通して使う。光ファイバーは細くて壊れやすいため、ラックの角に当たる箇所には、こうした保護材を利用する。写真はヘラマンタイトンの製品(同社提供)。
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