ビデオ会議サービスは今や企業にとって欠かせないツールとなってきている。とはいえ、どのサービスを選ぶべきなのかを考えると結構悩ましい。
そこで本特集では、主要なビデオ会議サービスが備える機能や料金を解説するとともに、活用のポイントを紹介する。
定番のサービスは4つ
ビデオ会議サービスの定番といえば、2020年に大ブレークした米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズの「Zoom」、利用企業が多い米マイクロソフトの「Teams」、米グーグルの「Meet」、そしてグローバルではトップシェアとなる米シスコシステムズの「Webex」の4つだろう(表1)。
いずれも無料プランがあるが、ビジネスで本格的に活用するには無料プランだと物足りない。
無料プランと有料プランの最も大きな違いは、会議1回当たりの制限時間である。無料プランの会議時間はZoomが40分、Webexは50分、TeamsとMeetは1時間に制限される。再度開催すれば会議を続けられるが、参加人数が多い会議や重要度が高い会議、社外の取引先との会議などでは、時間切れになるのは避けたいところだ。
有料プランを契約すれば接続可能な時間は24時間または30時間に延びる。時間を気にせずに会議を運営できる。
録画機能でトラブル防止
会議の模様を録画してクラウドに保存できるのも有料プランの大きなメリットだ(図1)。ZoomとWebexは無料プランでもローカル(参加者のパソコン)には録画できる。しかし個人のパソコンに保存すると、参加者間で共有する際に手間がかかる。パソコンの性能が足りないと、音飛びやコマ落ちが発生したり、録画に失敗したりすることもある。またスマートフォンでは録画できない。