
通信の仕組みを学ぶために、無味乾燥な教科書を読むだけでは頭に入りにくい。実は、身近な通信機器がどうやって通信しているのかを調べるのが理解の近道だ。米アップルのワイヤレスイヤホン「AirPods」、米アマゾン・ドット・コムのIoTデバイス「AWS IoT エンタープライズボタン」、ネットワークインターフェースカード(NIC)などを例に、どんな仕組みで通信しているのかを見ていこう。
ワイヤレスイヤホンやIoTボタンを徹底分析
通信の仕組みを学ぶために、無味乾燥な教科書を読むだけでは頭に入りにくい。実は、身近な通信機器がどうやって通信しているのかを調べるのが理解の近道だ。米アップルのワイヤレスイヤホン「AirPods」、米アマゾン・ドット・コムのIoTデバイス「AWS IoT エンタープライズボタン」、ネットワークインターフェースカード(NIC)などを例に、どんな仕組みで通信しているのかを見ていこう。
[プロローグ]
私たちの身の回りにはたくさんの通信端末がある。インターネットと通信している端末を筆者の自宅でざっと調べてみたところ、Wi-Fi(無線LAN)ルーター、TV、コンシューマーゲーム機、パソコン、スマートフォンなど、全部で20台は常に通信を行える状態だった。筆者の場合は趣味や仕事の関係で、普通の人よりは…
[Part1]AirPods
AirPodsは2016年にアップルが発売したBluetoothイヤホンだ。iPhoneなどのスマートフォンやMacなどのパソコンとBluetoothで接続して、音楽などを聴ける。それだけでなく通話をしたり、音声アシスタントの「Siri」を利用したりできる。
[Part2]AWS IoT エンタープライズボタン
「Amazonダッシュボタン(Amazon Dash Button)」というIoT製品がAmazon.co.jpから販売されていたことは多くの読者の記憶にあるだろう。商品のラベルが印刷された端末のボタンを押すと、ひも付けられた商品がAmazon.co.jpから自動で自宅に届けられるという仕組みだ。
[Part3]NIC
イーサネットはデータを有線で高速伝送する手段として古くから使われており、今ではほとんどのパソコンで利用できる。インターネットの黎明期から現在まで、一番使われてきたLAN技術だ。