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 企業ネットワークのIPv6対応はあまり進んでいない。だが、いずれはIPv6への対応が求められるだろう。いち早く社内にIPv6を導入したインターネットイニシアティブ(IIJ)の例を中心に、企業導入のポイントを解説する。

アドレスの末尾を合わせる

 企業内ではIPv4とIPv6の両方の通信を可能にする「デュアルスタック」の構成が基本となる。この場合、IPv4アドレスとIPv6アドレスを割り当てる必要がある。IIJによると、この割り当て方にコツがあるという。

 1つは、サーバーなどに固定で割り当てるIPv4アドレスとIPv6アドレスの末尾を同じ値にそろえておく(図6-1)。例えばIPv4アドレスを「10.***.120.25」と設定した場合、IPv6アドレスは「2001:****:****:c001::25」と設定する。ここではそれぞれの末尾を「25」に合わせているわけだ。こうすることでどの端末にどのIPアドレスを割り当てたのかが直感的に分かりやすくなり、管理やトラブル対応がしやすくなるという。

図6-1●IPv6アドレスを設定するときの工夫
図6-1●IPv6アドレスを設定するときの工夫
IPv6アドレスを割り当てる際、アドレス末尾の数字をIPv4アドレスとそろえておく。そうすると直感的に分かりやすくなり、トラブル発生時などに見通しがよくなる。IIJの資料に基づき作成した。
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リンクローカルで極力済ます

 アドレス割り当てに関するもう1つの工夫は、なるべくグローバルユニキャストアドレスを使わず、リンクローカルアドレスだけで済ませるという運用方法だ(図6-2)。

図6-2●グローバルユニキャストアドレスはなるべく使わない
図6-2●グローバルユニキャストアドレスはなるべく使わない
レイヤー3スイッチなどのネットワーク機器は、インターネットに出ていくグローバル通信はせず、ローカル通信だけになる。こうした用途にはグローバルユニキャストアドレスを割り当てず、できるだけリンクローカルアドレスだけで済ませる。IIJの資料に基づき作成した。
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 例えば企業ネットワーク内にあるネットワーク機器のインターフェースは、インターネットと直接通信するわけではない。機器同士の制御通信やping6などの管理用通信ができればよい。こうした箇所にはグローバルユニキャストアドレスを使わないことで、割り当て作業の負担を減らす。