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 SIM(Subscriber Identity Module)は携帯電話事業者のネットワークを利用するためのICチップである。これを搭載した接触型のICカードがスマートフォンなどに挿入するSIMカードだ。

 SIMには接続に必要な情報(プロファイル)が記録されている。携帯電話事業者はSIMのプロファイルとデータベースの情報を照合して、利用者の端末が自社ネットワークに接続できるかどうかを判断している(PICT1)。

PICT1●携帯電話事業者のネットワークを利用するために必要
PICT1●携帯電話事業者のネットワークを利用するために必要
(イラスト:なかがわ みさこ)
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 プロファイルには様々な情報が記録されている。中でも重要なのが3種類の識別番号だ。「IMSI(International Mobile Subscriber Identity)」と「MSISDN(Mobile Subscriber Integrated Service Digital Network Number)」、「ICCID(Integrated Circuit Card ID)」である。

 IMSIはSIMに割り当てられる15桁の識別番号だ。携帯電話事業者のネットワークに接続するための認証に使われる。最初の3桁が国番号(MCC)で日本は「440」である。続く2~3桁が事業者番号(MNC)、残りの最大10桁が加入者識別コード(MSIN)となる。

 MSISDNは「090」や「080」などで始まる携帯電話番号である。通常15桁以内となる。

 ICCIDはSIMカードのベンダーが何らかの情報を付与するために使うシリアルナンバーである。桁数は19桁あるいは20桁。ICCIDの最初の2桁は産業識別と呼ばれる番号で、SIMの場合は電気通信の「89」が割り当てられている。次に2桁が国番号などが続く。日本は「81」だ。その後に事業者番号などが記録される。

 このほかSIMにはネットワークに接続するための鍵情報や認証アルゴリズムなどの情報も記録されている。