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 社内ネットワークに無線LANを採用する組織が増えている。物理的なLANケーブルが不要になるので利便性が高いのが特徴だ。しかし無線LANの構築には有線LANとは異なる難しさがある。Part3では一般的な無線LANの構成例を基にネットワーク構築のポイントを説明する。

必要なAPの台数を把握する

 無線LANでは無線LANアクセスポイント(AP)を介してパソコンをネットワークにつなぐ(図3-1左)。接続可能なポート数が決まっているスイッチとは違い、APには接続できる台数は決まっていない。

図3-1●無線LANの構成例
図3-1●無線LANの構成例
一般的な環境では、1台の無線LANアクセスポイント(AP)が収容するパソコンの台数を決めれば、パソコンの総数からAPの数が決まる。APの電波が届く範囲も考慮する。APの台数が多いときは無線LANコントローラーを導入すると管理の手間を省ける。
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 そこで無線LANのネットワークを構築するときは、1台のAPに何台の端末(パソコンやスマホなど)を収容するかを決める。収容台数を決めれば、利用する端末の台数から導入するAPの台数を計算できる。

 収容台数が多ければ多いほど通信速度(スループット)は低下する。1台のAPがカバーしなければならない範囲も広くなり、APから離れている端末では電波状況が悪くなる。高速な通信モードを利用できないケースもある。

 APに収容できる台数の目安はAPベンダーが公表している。収容台数を決める際には、そうした情報が参考になる。

 無線LANを利用する端末数が少なく、1台のAPでカバーできるときはAPだけを導入すれば十分である。ただし同じフロアで複数のAPを使うときは、複数のAPをまとめて管理する無線LANコントローラーを導入する。管理の手間を省けるとともに、電波環境を最適化できる(後述)。

 またAPの台数が多いと、各APの電源を確保するのが難しくなる場合がある。そのときは、LANケーブルから電力の供給(給電)が可能なPoEに対応したスイッチを使う。