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Webサイトにアクセスできなくなったり、登録したドメイン名を使ったメールアドレスでメールを送受信できなくなったりする。こんなドメイントラブルが発生することがある。
2019年9月に情報通信技術政策担当大臣に任命された竹本 直一衆院議員は、公式ホームページ(HP)にアクセスできなくなったとTwitterで報告した(図2-1)。Twitterのプロフィルや所属政党の議員紹介ページに掲載した公式HPのURL▼をクリックすると、「ホスト名『takemotonaokazu.com』のIPアドレスがわかりません」と表示された。同議員は、「ドメインを管理している会社からロックをかけられた」と状況を説明した。
COMドメインを管理するベリサインのWebページで、takemotonaokazu.comのWHOIS情報を確認すると、ドメイン名の状態が「clientHold」になっていた(図2-2)。これが、Webサイトが表示されなかった原因だと推測される。
2013年に始まった正確性確認
clientHoldとは、レジストラがWHOIS情報の正確性を確認できなかったとして、ドメイン名を一時的にロックした状態を指す。この状態になると、ドメイン名からWebサーバーのIPアドレスを調べられなくなり、ドメイン名を使えなくなる。
このWHOIS情報の正確性確認は、2013年に改訂されたICANNの仕様▼に基づく。比較的新しい運用ルールだ。