
(写真:©iStock.com/Rawpixel)
クラウド活用やテレワークの増加を背景に、「SASE(Secure Access Service Edge)」と呼ばれるサービスに注目する企業が増えている。セキュリティーやネットワーク関連の複数の機能を統合したサービスだ。どんなサービスなのか。主な機能の動作の仕組み、ユーザー側の実装方法などを分かりやすく解説する。
クラウド時代のセキュリティー基盤
クラウド活用やテレワークの増加を背景に、「SASE(Secure Access Service Edge)」と呼ばれるサービスに注目する企業が増えている。セキュリティーやネットワーク関連の複数の機能を統合したサービスだ。どんなサービスなのか。主な機能の動作の仕組み、ユーザー側の実装方法などを分かりやすく解説する。
Part1 求められる役割
「SASE」に対する関心が高まっている。ただ、その概念は広範で分かりにくい。定義としては、「利用企業にとってインターネットの入り口となる『エッジ』で動作し、多様な技術を組み合わせて安全な通信を実現するアーキテクチャーやサービス」となる。米ガートナーが2019年に提唱した。
Part2 中核3技術の動作
SASEを構成する多様な技術の中で、中核となるのはSWG、CASB、ZTNAだ。3つの技術の役割と動作を見ていこう。
Part3 導入時の課題
統合型のサービスであるSASEには、さまざまなベンダーが参入している。SWGやCASBなどセキュリティーのクラウドサービスを提供する事業者のほか、ネットワーク機器やCDNが主力のベンダーもある。