無線LAN部門では、無線LANアクセスポイント(AP)と無線LANコントローラーの2ジャンルについて、使っている製品のベンダーを聞いた。
APの1位と2位は、今回もシスコシステムズとバッファローだった(図6)。前回13.7ポイントあった差は5ポイントに縮まった。前回4位のNECはHPEを抜いて3位。フロアスイッチやコアスイッチと同じように、APでも存在感を高めている。順位の変動はあったが、8位以内に入る企業の顔ぶれは変わらなかった。
APを導入している企業の規模別に見ると、ここでも小規模ではバッファローが強く、大規模ではシスコシステムズが強いという例年通りの結果となった(図7)。ただし昨年シスコシステムズが1位だった「101台~500台」のネットワークにおいて、バッファローが1位となった点には注目したい。100台以下の比較的小規模なネットワークでシェアを獲得していたバッファローが、中規模以上のネットワークでも存在感を示しつつある傾向がうかがえる。
無線LANコントローラーは、今回もシスコシステムズが強さを見せた(図8)。ただし45.6%あったシェアは40.6%に下落。2位以下との差を縮めた。前回3位だったHPEは2位に、ランク外からNECが3位に入った。またアライドテレシスとヤマハに代わり、バッファローと富士通がランクインした。無線LANコントローラーはクラウド型の浸透もあり、まだまだシェアに動きのある製品カテゴリーと言えそうだ。
次に企業の規模別に、使っている無線LANコントローラー製品のベンダー▼を見てみよう(図9)。小規模ネットワークではバッファローが、中規模以上のネットワークではシスコシステムズが強い。