あまたあるネットワーク技術用語。これから学ぼうとする人は、どれから習得すればよいのか迷うところだ。そこで本特集では、ネットワーク技術者に人気の国家試験「ネットワークスペシャリスト(ネスペ)」の出題傾向を参考に4つの技術を厳選。近年のネスペ試験で出された問題を例に挙げながら分かりやすく解説する。

特集
必修!ネットワーク技術
ネスペ試験にも頻出
目次
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ネスペ試験は最高の教材
プロローグ
ネットワーク技術は奥が深い。求められる知識は広範にわたり、専門用語も多数ある。これから学ぼうとする人にとっては何から手を付ければよいのか迷うだろう。
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ルーティングプロトコル
最適な経路を動的に決定
ルーティングプロトコルは、ルーター同士が情報を交換するために使うプロトコルである。ルーターはルーティングプロトコルを使って経路情報をやりとりし、動的にルーティングテーブルを作成・更新する。そしてルーティングテーブルを参照して、宛先となるネットワークまでの最適な経路を選択する。
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DNS
ドメイン名を運用管理
DNSは、ドメイン名とIPアドレスを関連付ける仕組みである。あるドメイン名に対応するIPアドレスを知りたいWebブラウザーなどは、DNSサーバーに問い合わせる。それに対してDNSサーバーは、対応するIPアドレスを返す。
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NAT
IPアドレスを変換
NATは、ネットワークの内部と外部で通信する際、送信元や宛先のIPアドレスを書き換える技術である。
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SNMP
サーバーや機器を監視
SNMPは、サーバーやネットワーク機器などを監視および制御するためのプロトコルである。ネットワーク機器の多くが対応している。ホスト名や起動からの経過時間、トラフィック量やエラーパケットの数、CPUやメモリーの使用状況といった詳細な情報を取得できる。