
USB、Lightning、HDMI……。パソコンやスマートフォンには、様々なインターフェースが装備されている。コネクターの形が合わずにつながらなかったり、接続できても「認識しない」「データを転送できない」「充電できない」といったトラブルがよく発生する。主要なインターフェースについて、正しい知識を身につけてトラブルを上手に回避しよう。
最新のUSB Type-CからレガシーのVGAまで
USB、Lightning、HDMI……。パソコンやスマートフォンには、様々なインターフェースが装備されている。コネクターの形が合わずにつながらなかったり、接続できても「認識しない」「データを転送できない」「充電できない」といったトラブルがよく発生する。主要なインターフェースについて、正しい知識を身につけてトラブルを上手に回避しよう。
プロローグ
20年前のパソコンには、背面などに様々な種類のインターフェースが装備されていた。キーボードやマウスはPS/2、ディスプレーはVGA、外部ハードディスクはSCSI、プリンターやモデムはRS-232-Cなど、周辺機器の種類ごとにインターフェースが用意されていた。
生まれたときから統一を目指した万能端子
USB Type-Cは、パソコンやAndroidスマートフォンの上位機種のほとんどに搭載されているインターフェースだ。USBとして最も新しいインターフェースだが、今後の標準となることが期待されている。
USB mini Type-Bは、Androidを搭載した初期のスマートフォンを、パソコンやACアダプターに接続するために利用されたインターフェースである。耐久性などに優れたUSB micro Type-Bが登場してからは出番が減った。
USB Type-Aはほとんどのパソコンやサーバーに装備されているUSBのインターフェースである。USBのホスト側として接続する際に利用する。
Lightningは、アップル製品専用の独自インターフェースである。2012年に発表されたiPhone 5と同時に登場した。ACアダプターにつないで充電したり、パソコンにつないでデータをバックアップしたりする。カメラやイヤホンなど周辺機器の接続にも利用できる。
eSATAはコンピューターにハードディスクやBlu-rayディスクなどのストレージ装置を接続するために使うインターフェースである。コンピューター内部でストレージをつなぐ標準インターフェースとしてSATAと呼ぶ規格が使われている。これを外部との接続でも利用できるように最適化したものがeSATAだ。
RS-232-Cは2000年代までのパソコンには標準で装備されていたインターフェースである。家庭ではモデムなどを接続するために利用されていた。工場の計測器の接続など、特定の環境では今でも利用されている。
映像と音声を送れるディスプレー接続の標準
HDMI(High-Definition Multimedia Interface)は、機器とディスプレーを接続するためのインターフェースである。映像だけでなく音声も1本のケーブルでまとめて送れる。そのため、機器とディスプレーを1本のケーブルで結ぶだけで済み、配線の取り回しが簡単になるのが特徴だ。
VGAはパソコンとディスプレーをアナログ信号を使って接続するためのインターフェースである。1987年に発売された米IBM製パソコンのPS/2で初めて採用された。それから現在まで使われ続けている。