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pingコマンドで死活監視

 ping監視はほとんどのOSが標準で備えるpingコマンドで実行できる。Windowsであれば、コマンドプロンプト上で使える。

 コマンドプロンプトを開いて「ping」と打ち込んだ後に、監視対象の機器のIPアドレスを指定する。こうするとICMPエコー要求パケットが監視対象に向けて4回送信される図2-3)。

図2-3●pingコマンドの使い方
図2-3●pingコマンドの使い方
コマンドプロンプトを開いて「ping」と打ち込んだ後に、監視対象のIPアドレスを指定する。ICMPエコー要求パケットが監視対象に向けて4回送信され、応答があったかどうかを表示する。パケットの往復にかかった時間(RTT)や生存時間(TTL)も表示される。
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 画面には、それぞれのICMPエコー要求パケットに応答があったかどうかが表示される。パケットの往復にかかった時間(RTT)やTTLも表示される。ここで表示されるTTLは、ICMPエコー応答パケットのTTLである。

 このRTTやTTLは経路監視にも利用できる。例えば経路が同じならTTLは必ず同じ値になるので、TTLが変化していれば経路が変わっていることになる。

tracertで経路を確認

 経路監視にはtracertコマンドを利用できる。pingコマンドと同様にICMPを利用するコマンドで、大抵のOSが標準で備えている

 tracertコマンドはコマンドプロンプトを開いて「tracert」と打ち込んだ後に、監視対象の機器のIPアドレスを指定する。pingコマンドと同じ要領である。

 tracertコマンドはTTLを変えたICMPエコー要求パケットを繰り返し送信することで、経路上にあるルーターを調べる。具体的には、初期値である1から1ずつ増やす。これにより経路上のルーターから、時間超過のエラーパケット(タイプ11)が順番に返ってくる(図2-4)。1つのTTLにつきICMPエコー要求パケットを3回ずつ送信する。

図2-4●tracertコマンドで経路上のルーターを順番に表示
図2-4●tracertコマンドで経路上のルーターを順番に表示
tracertコマンドは、TTLを初期値である1から1ずつ増やしながらICMPエコー要求パケットを繰り返し送信する。これにより経路上のルーターから、時間超過のエラーパケット(タイプ11)が順番に返ってくる。
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 tracertコマンドでは応答が4秒以内に届かないとタイムアウトになる。図で示した例では応答を返さないルーターが複数確認できる。ICMPエコー要求パケットに対する応答はセキュリティーなどの理由から返さない設定にしているネットワーク機器があるからだ。このため、ICMPを利用するコマンドやツールでは詳細な経路を把握できないことが多い。