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Wi-Fi 6では最大8ストリームまで規格化されており、これに対応したAPも既に登場している。
この8ストリームを使って複数の端末が同時通信できるようにするのがMU-MIMO▼機能だ。端末の多くは2ストリーム対応なので、4台の端末が互いに干渉せず同時通信できる。1ストリームで通信する端末なら、最大8台の同時通信も可能になる。
そこでMU-MIMOの効果がどれだけあるのか計測してみた。
スマホ3台で実験
現在Wi-Fi 6に対応した端末で比較的入手しやすいのがスマホだ。そこで今回は、韓国サムスンの「Galaxy S10」を利用した(図9)。APにはCatalyst 9130を使った。これらは外部からの電波干渉を受けないように電波暗箱に入れた(図10)。
今回は米キーサイトテクノロジーのパフォーマンス測定ソフト「IxChariot」を利用した。端末ごとのサーバーとして3台のパソコンを用意し、端末とパソコンにはそれぞれIxChariotのエージェントソフトをインストールした。エージェントを管理するIxChariotサーバーはAPとパソコンをつなぐL2スイッチに接続した(図11)。