
(写真:©iStock.com/dlewis33)
「DNS」はインターネットを支える基盤技術の1つである。ネットワーク技術者なら押さえておくべき技術だ。そこで本特集では、DNSの仕組みを基礎から解説する。名前解決の基本的な動作に加えて、ゾーンファイルやゾーン転送、DNSメッセージなどを豊富な図を使って詳述する。
インターネットの基盤を徹底理解
「DNS」はインターネットを支える基盤技術の1つである。ネットワーク技術者なら押さえておくべき技術だ。そこで本特集では、DNSの仕組みを基礎から解説する。名前解決の基本的な動作に加えて、ゾーンファイルやゾーン転送、DNSメッセージなどを豊富な図を使って詳述する。
Part1 名前解決
インターネットのWebサイトを閲覧する際には、Webブラウザーのアドレス欄に「www.nikkeibp.co.jp」といったドメイン名を入力する。これにより目的のWebサイトにアクセスできるのは、DNSの「名前解決」と呼ばれる仕組みのおかげだ。
Part2 階層構造
インターネットでは複数のDNSサーバーが連係し、ドメイン名とIPアドレスを階層的に分散管理している。この階層は、ドメイン名の階層構造に対応している。
Part3 ゾーンファイル
権威DNSサーバーに登録されているのは、ドメイン名とそれに対応するIPアドレスだけではない。名前解決に関係するさまざまな情報が登録されている。その1つひとつを「リソースレコード」と呼ぶ。
Part4 ゾーン転送
DNSでは、権威DNSサーバーに障害が発生して名前解決ができなくなると、ドメイン名によるWebアクセスができなくなったりメールが届かなくなったりする。また、サブドメインの権威DNSサーバーへの反復問い合わせもできなくなる。
Part5 DNSメッセージ
名前解決の問い合わせや応答のデータは「DNSメッセージ」と呼ばれる。DNSメッセージの基本的な構造は、問い合わせと応答で共通している。