ロボット業界の誰もが知りたい旬な話題をピックアップし、深掘りします。
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北米最大級の物流展示会がコロナ禍前の活況、新興のロボティクスや自動化技術が集結
2022年3月末、米国最大級の物流分野の展示会「MODEX 2022」がアトランタで開催された。米国における新型コロナウイルス感染者数が落ち着いてきたこともあり、多くの来場者が訪れた。2022年の出展社数は850を超え、来場者数はコロナ禍前の2018年開催時に比べて約20%増の3万7000人に達す…
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NVIDIAが新アーキテクチャ採用のGPU、ロボ向け開発基盤やデジタルツインも強化
米NVIDIA社は2022年3月の年次イベント「GTC」において、GPUの新アーキテクチャを発表し、採用GPUや同GPUによるサーバー製品などを明らかにした。加えて、ロボット開発基盤の機能拡張や、同基盤を利用するシミュレーション環境の整備を発表するなど、ロボティクス事業における強化策を次々と発表し…
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ソニーが可変解像度のイメージセンサ、人感センサやコンピュータビジョンに対応
目的に応じて解像度を変えて撮影し、複数のセンシング用途をカバーする。そんな新しいイメージセンサを米Sony Electronics社やソニーセミコンダクタソリューションズ、ソニーLSIデザインの研究グループが開発し、「半導体業界のオリンピック」と称される国際会議「ISSCC(Internation…
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警備ロボがエレベータで人の降車妨げ立ち往生、「動かないロボット」の全真相
2021年11月21日、東京・港区でオフィスビル内を巡回中の警備ロボットがエレベータの扉部分に立ちふさがり、中にいた乗客の降車を妨害。乗客3人が降りられなくなる事態が発生した。警備ロボットは日本のロボットベンチャー、SEQSENSEが開発した「SQ-2」で、自律的にオフィスビル内を巡回するタイプで…
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物流向けロボティクスがCESに集結、自動運転トラックから配膳ロボットまで
毎年1月に開催されるデジタル技術の世界最大級の見本市「CES」では、ロボティクス技術や関連製品の展示も多い。2022年1月に2年ぶりに米国ラスベガスで開催した「CES 2022」では、とりわけ物流分野に向けた自動運転技術やロボットを手掛ける企業が相次いだ。
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日本郵便が山間部でのドローン配送実験、レベル4解禁でもすぐに実用化できない事情とは
測量や点検、農薬散布など、さまざまな用途で利用されているドローン。大本命と目されているのが物流での活用だ。ドローンが空を飛び回り荷物を運ぶことで、物流業界が抱えるドライバー不足や、山間部・離島への効率的配送にも対処できると期待されている。
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ファミマでロボ稼働、なのに同社の費用支払いはゼロ、驚くべきその理由とは
2021年11月、コンビニエンスストア大手のファミリーマートの店舗で、飲料を自動陳列するロボットが動き始めた。日本のロボットベンチャーのTelexistenceが開発した水平多関節型ロボット「TX SCARA」だ。
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LIDARや監視カメラ向けSPADセンサ、キヤノンやソニー、画素や効率で最高記録を更新
肉眼では見えないほどの暗所での撮影や、LIDARといったセンサの利用に向くSPAD(single photon avalanche diode)センサが著しい性能向上を果たしている。2021年12月に米国サンフランシスコで開催された半導体分野の国際会議「International Electron…
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国外で実績あるドローンが米国で躍進、小売り大手がけん引
米国外で実績を積んだ米国のドローン企業が、米国でのサービス展開を本格化している。その代表が、シリコンバレーの米Wing社と米Zipline International社だ。Wing社は米グーグルの親会社である米Alphabet社の子会社。オーストラリアの首都キャンベラやローガン、フィンランドの首都…
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竹中工務店らが建設現場に4脚ロボ「Spot」活用へ、カメラや測量機を搭載し自動巡回
日本の建設現場で、歩行ロボットが使われる日がいよいよやってきそうだ。建設現場では、工事の進捗や品質を管理するため、現場担当者が日々現場を巡回し、撮影・測量などを行っている。竹中工務店と子会社の竹中土木は、こうした現場担当者の業務を効率化するため、4脚歩行ロボット「Spot」を活用した取り組みを進め…
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米国のラストワンマイル配送で自律車両が活躍、新型開発やビジネス拡大ラッシュ
自律走行可能な小型車両によって手近な拠点から自宅まで商品や食料品などを届ける「ラストワンマイル」配送。コロナ禍を機に、ここにきて本格的なサービス立ち上げに向けた配送向け自動運転車両(以下、配送ロボット)の開発や、サービス対象地域の拡大が相次いでいる。
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Amazonが家庭用ロボットに参入、セキュリティーや見守り用途に重点
小売り・物流施設向けといったBtoBのロボットを開発してきた米Amazon.com社が、いよいよ家庭用ロボットに参入する。同社は2021年9月、およそ4年かけて開発したという、多目的な用途に向けた「Astro」を発表した。ステレオカメラやToF方式の距離画像センサ、超音波センサなどを搭載。各部屋の…
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米国で倉庫内の物流ロボットに数百億円、搬送やピッキングで買収や上場
倉庫内の商品の搬送やピッキング作業に向けたロボット企業に対して、米国で数億米ドル(数百億円)規模の資金が集まっている。2021年夏、同ロボットを手掛ける米スタートアップ企業の買収や上場が相次いだ。背景には、コロナ禍を機に電子商取引(EC)の需要が増大したことがある。
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グーグル持ち株会社がついにロボット事業に参入、産業用ロボットを機械学習でPC並みに使いやすく
米グーグルの持ち株会社である米Alphabet社が、ついにロボット事業に正式に参入した。同社は、次世代プロジェクトの研究開発を手掛ける傘下の米X Development社(旧Google X社)において5年半ほど前からロボットの事業化を模索するプロジェクトを開始。
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Amazonが小売りの自動化を加速、新型ロボやレジレス技術をアピール
大型倉庫内の運搬から商品の配送、店舗での販売まで─。電子商取引(EC)大手の米Amazon.com社が、小売り(リテール)におけるさまざまな場面で、省人化に向けた技術開発を加速させている。同社は2021年6月、シアトルやボストン、北イタリアにある研究開発拠点で取り組んでいる搬送ロボットや搬送システ…
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自動運転企業に多額の資金、CruiseやWaymoに5000億円超
新型コロナウイルス感染症の拡大で移動需要が消滅し、逆風下にあった自動運転業界だが、ワクチン接種が進み感染者が急減した米国で息を吹き返している。自動運転技術を手掛ける米国のスタートアップ(新興)企業に対して、多額の資金が再び投じられているのだ。投資家や上場などを通じて、数百億円以上の追加資金を獲得す…
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ドローンがコロナワクチン配送で活躍、実績伸ばすZipline、日本にも
ドローン配送を手掛ける米Zipline International社の勢いが止まらない。同社は、2016年のルワンダを皮切りに、アフリカで輸血用血液パックなどの緊急性が高い医療物資を独自の機体を使い、オンデマンドで配送してきた。
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キリンHDがギフト商品の梱包を自動化へ、箱組み立てロボを開発
キリンビールやキリンビバレッジなどを傘下に持つキリンホールディングスは、ギフト商品の梱包の自動化に乗り出した。中元や歳暮向けなどのギフト商品は詰め合わせのバリエーションが多い上、季節商品で生産期間が限られる。このため、その箱詰め作業などはなかなか自動化しにくく、これまでは主に人手に頼ってきた。今回…
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PFNと鹿島が深層学習で建設現場向け自律移動技術、まずは清掃ロボットとして投入
Preferred Networks(PFN)と鹿島は、高層ビルの建設現場など複雑な環境でロボットを自律移動させる技術「iNoh(アイノー)」を開発した。PFNが持つディープラーニング(深層学習)技術を生かし、周囲の3次元形状を認識したり、現場内で行き交う人や高所作業車、床に置いてある資材など検出…
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ゴルフ練習場でボールを自動収集するロボ、村田機械などが開発、コロナ禍でも客増加でフル稼働
産業機械メーカーの村田機械は、屋外のゴルフ練習場で、芝生の上のボールを自動で収集する「集球ロボット」を開発した。ゴルフ練習場設備の設計・施工を行う喜和産業との共同開発である。