ロボット業界の誰もが知りたい旬な話題をピックアップし、深掘りします。
Cool Topic
目次
-
ビルでの移動ロボット導入容易性をレベル定義、エレベータやセキュリティゲート連携など標準化へ
オフィスビルや商業施設などにおいて、清掃ロボット、警備ロボット、配送ロボットなど車輪型の移動ロボットが導入され、本格稼働するようになってきた。現状では機能は限定的とはいえ、人手不足が深刻化する中でこうしたサービスロボットが徐々にでも商用化されていくのは好ましいことだ。
-
Preferredが消費者向けロボット市場に参入、月額約5千円で家庭内の搬送プラットフォームに
Preferred Networks(PFN)からスピンアウトしたロボットベンチャーであるPreferred Robotics(PFR)が2023年2月、家庭向けの自律移動ロボット「カチャカ(Kachaka)」を発表した。
-
セイノーHDなど、過疎地でドローン配送インフラ、クルマと併用し地域店舗から日用品など届ける
西濃運輸などを傘下に持つセイノーホールディングスとドローンベンチャーのエアロネクストなど4社が、日本の過疎地域でドローンによる商用配送インフラの構築に向けて動き出した。
-
ブリヂストンがロボット事業に本格参入 アセントロボティクスに出資、ソフトハンドを展開へ
タイヤ大手のブリヂストンが、ロボット関連事業に参入し活動を本格化させている。2023年2月、日本のロボット・AIベンチャーのアセントロボティクスに5億円を出資すると発表した。
-
鹿島が埼玉の現場で最新の建設ロボット公開、天井施工や耐火被覆吹き付けなど
鹿島は2022年12月、建設現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)によって生産性向上を目指す「鹿島スマート生産ビジョン」の3つ目のモデル現場を報道陣に公開した。
-
燃える炉内の感触を伝える、ごみ発電プラントで導入されたロボット技術
家庭などからの一般ごみを処理する施設「廃棄物(ごみ)発電プラント」で、新種の力覚フィードバック技術が活躍している。プラントの炉内で発生する物質の“こびりつき”をそぎ落とす作業に、遠隔操作ロボットを適用。バイラテラル制御(マスター・スレーブ制御)により、こびりつきからの反力をスタッフがリアルに感じら…
-
バレーパーキングサービスをロボットで自動化、三菱重工グループが仏社と提携して参入
ホテルやレストランなどで客の車を施設側が預かり、客に代わってスタッフが駐車するサービス「バレーパーキング」。欧米で普及しているこのサービスを移動ロボットで自動化する事業に、三菱重工グループが取り組んでいる。
-
Preferred Roboticsが独立後初めての製品発売 株主のアマノと自律清掃ロボ、ナビ系にもDNN採用
Preferred Networks(PFN)から2021年11月にスピンアウトし、ロボット専業の子会社としてスタートしたPreferred Robotics(PFR)。同社が初の商用製品を発売した。
-
NVIDIAがクラウドサービス強化、新GPUの量産開始、高コスパの「Jetson」拡充
GPUメーカーの米NVIDIA社がクラウド対応を加速させている。2022年9月にオンライン開催した自社イベント「GTC」では、自前の新クラウドサービスや、既存サービスのクラウド対応を相次いで発表した。
-
ようやくスタートラインに立つ日本の配送ロボット 23年法改正で大幅な規制緩和、歩道型は飛躍なるか
海外と比べて大幅に立ち遅れていた日本での配送ロボットの実用化が、ようやく前に進み始めた。2023年4月までに改正道路交通法が施行され、大幅に規制が緩和。
-
DNNによる3Dデータ生成を1000倍高速に、「USD」形式がデジタルツインで主導権
2022年8月、コンピューターグラフィックス(CG)やインタラクション技術の分野で著名な国際会議「SIGGRAPH 2022」がカナダ・バンクーバーで開催された。同会議では、3次元(3D)オブジェクトや3Dシーンの生成、アバターの制作などといったグラフィックス分野におけるAI活用の成果発表が相次い…
-
Amazonが自律搬送ロボットなど物流向け新技術、スマートカートやAI活用アパレル店も
米Amazon.com社は2022年6月、プライベートイベント「Amazon re:MARS 2022」を米国ラスベガスで開催した。2019年から3年ぶりのリアル開催となった今回は、ロボティクスやAIを活用した物流・リテール向け技術が目玉の1つだった。大別すると、物流向け自動化技術と店舗向け技術の…
-
ToFセンサに晴天下20m測距が可能な33万画素品、10万fpsの超高速品も登場
ToF(Time of Flight)方式の距離画像センサ(以下、ToFセンサ)の研究開発が盛んである。「圧倒的な勝者がおらず、どの企業・団体にも主導権を握るチャンスがあるから」(複数の技術者や研究者)だ。実際、2022年6月開催の半導体の国際会議「2022 IEEE Symposium on V…
-
米国で大型ドローンや貨物eVTOLに脚光、物流業界や米空軍が熱視線
100kg前後の荷物をおよそ500km先の場所まで運べるような大型ドローンの開発が米国で活発である。その代表格が米国のスタートアップ(新興)企業Elroy Air社だ。かねて機体を開発中だったが、2022年1月に量産を前提にした機体「Chaparral」を初めて公表。同年3月には米物流大手のFed…
-
北米最大級の物流展示会がコロナ禍前の活況、新興のロボティクスや自動化技術が集結
2022年3月末、米国最大級の物流分野の展示会「MODEX 2022」がアトランタで開催された。米国における新型コロナウイルス感染者数が落ち着いてきたこともあり、多くの来場者が訪れた。2022年の出展社数は850を超え、来場者数はコロナ禍前の2018年開催時に比べて約20%増の3万7000人に達す…
-
NVIDIAが新アーキテクチャ採用のGPU、ロボ向け開発基盤やデジタルツインも強化
米NVIDIA社は2022年3月の年次イベント「GTC」において、GPUの新アーキテクチャを発表し、採用GPUや同GPUによるサーバー製品などを明らかにした。加えて、ロボット開発基盤の機能拡張や、同基盤を利用するシミュレーション環境の整備を発表するなど、ロボティクス事業における強化策を次々と発表し…
-
ソニーが可変解像度のイメージセンサ、人感センサやコンピュータビジョンに対応
目的に応じて解像度を変えて撮影し、複数のセンシング用途をカバーする。そんな新しいイメージセンサを米Sony Electronics社やソニーセミコンダクタソリューションズ、ソニーLSIデザインの研究グループが開発し、「半導体業界のオリンピック」と称される国際会議「ISSCC(Internation…
-
警備ロボがエレベータで人の降車妨げ立ち往生、「動かないロボット」の全真相
2021年11月21日、東京・港区でオフィスビル内を巡回中の警備ロボットがエレベータの扉部分に立ちふさがり、中にいた乗客の降車を妨害。乗客3人が降りられなくなる事態が発生した。警備ロボットは日本のロボットベンチャー、SEQSENSEが開発した「SQ-2」で、自律的にオフィスビル内を巡回するタイプで…
-
物流向けロボティクスがCESに集結、自動運転トラックから配膳ロボットまで
毎年1月に開催されるデジタル技術の世界最大級の見本市「CES」では、ロボティクス技術や関連製品の展示も多い。2022年1月に2年ぶりに米国ラスベガスで開催した「CES 2022」では、とりわけ物流分野に向けた自動運転技術やロボットを手掛ける企業が相次いだ。
-
日本郵便が山間部でのドローン配送実験、レベル4解禁でもすぐに実用化できない事情とは
測量や点検、農薬散布など、さまざまな用途で利用されているドローン。大本命と目されているのが物流での活用だ。ドローンが空を飛び回り荷物を運ぶことで、物流業界が抱えるドライバー不足や、山間部・離島への効率的配送にも対処できると期待されている。