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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 自律走行可能な小型車両によって手近な拠点から自宅まで商品や食料品などを届ける「ラストワンマイル」配送。コロナ禍を機に、ここにきて本格的なサービス立ち上げに向けた配送向け自動運転車両(以下、配送ロボット)の開発や、サービス対象地域の拡大が相次いでいる。

 中でも、この分野で多額の出資を集めているのが、米Nuro社である。本誌の2021年4月号で紹介したように、同社は高い実績を持つ1)。調達した資金は累計で15億米ドルに達している。そんな同社が、豊富な資金を生かしていよいよ自社工場を立ち上げる。

 配送ロボット「R2」を製造する工場と、車両の開発と検証などに向けたテストコースを米国ネバダ州に設ける(図1)。2021年後半以降に着工するという。投資額は工場とテストコースを合わせて4000万米ドルである。

(a)Nuro社の配送ロボット「R2」
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(b)Nuro社がネバダ州に設置予定の工場のイメージ
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(c)Nuro社がネバダ州に設置予定のテストコースのイメージ
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図1 工場やテストコースを立ち上げ
Nuro社は、米国ネバダ州に工場を設けて、自動配送用小型EV(配送ロボット)「R2」を製造する(a、b)。加えて、車両の開発と検証などに向けたテストコース(テストトラック)も設ける(c)。(画像:Nuro社)