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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 100kg前後の荷物をおよそ500km先の場所まで運べるような大型ドローンの開発が米国で活発である。その代表格が米国のスタートアップ(新興)企業Elroy Air社だ。かねて機体を開発中だったが、2022年1月に量産を前提にした機体「Chaparral」を初めて公表(図1)。同年3月には米物流大手のFedEx Express社との提携を発表し、2023年に試験飛行を実施することを明らかにして、さらに注目を集めるようになった。

図1 荷物の格納部を自動で着脱
図1 荷物の格納部を自動で着脱
Elroy Air社は物流向け大型ドローン「Chaparral」を開発している。写真は量産を前提としたモデル(a)。最大の特徴は、荷物の収納部を機体から自動的に着脱できることである(b)。
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