Preferred Networks(PFN)から2021年11月にスピンアウトし、ロボット専業の子会社としてスタートしたPreferred Robotics(PFR)。同社が初の商用製品を発売した。
PFRには独立時、アマノが20億円を出資しており、今回はそのアマノの業務用床洗浄機をベースにして、床洗浄ロボット「HAPiiBOT」を2022年10月、発売した。価格は352万円(税込み)。PFRが持つ自律移動技術を組み込んだ。スーパーマーケットなどの商業施設で、指定した範囲内を自律的に移動し、水で床面を自動洗浄する(図1)注1)。
本体のPFNはもともとゼネコンの鹿島建設と自律移動技術「iNoh」を開発しており、建設現場向け清掃ロボット「raccoon」を既に開発済み。PFRはこうしたPFNの自律移動技術を引き継いでおり、今回のロボットでもiNohの技術を生かした。なお、PFNが持つ自律移動関連の知的財産はPFRに移転済み。現在、約30人の従業員がおり、多くはPFNからの転籍だ。