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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 ホテルやレストランなどで客の車を施設側が預かり、客に代わってスタッフが駐車するサービス「バレーパーキング」。欧米で普及しているこのサービスを移動ロボットで自動化する事業に、三菱重工グループが取り組んでいる。

 三菱重工業と同社子会社で機械装置などを手掛ける三菱重工機械システムは、欧州でこのサービスを展開するフランスのベンチャー、Stanley Robotics社と提携。日本市場でこのサービスを展開する計画だ注1)

注1)三菱重工業はStanley Robotics社に出資もしている。

 三菱重工機械システムは、大規模ビル向けに機械式駐車場のシステムを納入している。ただ、昨今は若年層の車離れや車のシェアリング事業の登場などで、車を取り巻く環境が変化してきている。これを踏まえ、新たな事業を模索していたところ、Stanley Robotics社と出合った。同社が手掛けるロボットを利用した自動駐車サービスに機械式駐車場事業で培ったノウハウを生かせると考え、協業することとした。

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図1 搬送ロボットが車を自動駐車
図1 搬送ロボットが車を自動駐車
三菱重工グループがフランスStanley Robotics社製のロボットを活用し、千葉県の商業施設「酒々井プレミアム・アウトレット」の駐車場で実験を実施した。
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