物流向け自動運転技術を手掛ける米新興企業の動きが活発である。中でも、資金面と実績面で頭一つ抜け出したのが米Nuro社である。2020年末から2021年2月にかけて目覚ましい成果を見せた。
Nuro社は2020年11月、シリーズCの資金調達として5億米ドルを得たと明らかにした。米国の「Crunchbase」によると、総額で既に15億米ドルを集めているという。
この資金調達の翌月(12月)、カリフォルニア(加)州の車両管理局(DMV)から、無人自動運転車による商用配送の認可を得た。Nuro社は既に、2020年4月に加州DMVからテストドライバーなしでの公道試験の認可を得ていた。今回の認可によって、ベイエリアにあるサンタクララ郡とサンマテオ郡の指定された地域で商業サービスを開始できる。両郡を合わせた人口は250万人を超える。Nuro社は、同地域郡にある、制限速度が時速35マイル(約56.3km)の道路において、晴天時に最大25マイル(約40.2km)で自動運転車を走行させて商業配送できる。