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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 米国のクラウドサービス大手が、エッジ側に乗り出す動きが相次いでいる。最大手の米Amazon Web Services(AWS)社は2020年12月に外観検査や予兆保全・異常検知などに向けたサービスおよびハードウエアを発表しているが1)、今度は米Microsoft社もそれに続いた。

 エッジAIのプラットフォーム「Azure Percept」のプレビュー版を2021年3月に米国で発表した。カメラによる外観検査やマイクロフォンアレーによる音声認識などをエッジ側で実行できる。開発キットとして使えるハードウエア(台湾ASUSTeK Computer社製)も同時に発表した(図1)。開発キットの価格は349米ドルである。

 クラウド大手が手掛けるエッジAI向けのハードウエアには、主に2つのタイプがある。

図1 エッジAI向けの「Azure Percept」の開発キット
図1 エッジAI向けの「Azure Percept」の開発キット
カメラなどが付属する開発キットは349米ドル、音声処理向けの追加のオーディオアクセサリは79米ドルである。(写真:Microsoft社)
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