世界中の都市の道路沿いの画像データを取りそろえている米グーグルのサービス「Google Street View」。そのデータが機械学習研究などに向けて一部公開された。
ディープラーニング技術を得意とするグーグル傘下のAI企業、英DeepMind社がStreet Viewのデータを深層強化学習などに応用できる形に仕立て上げ、約11万枚のパノラマ画像とともに公開した1-2)。
本誌が2017年11月号で解説したように、DeepMind社はSLAMのようなロボットの移動関連系の技術を深層強化学習ベースで構築する研究「StreetLearn」に取り組んでいる3)。
そうした領域の研究コミュニティを盛り上げてリードすべく、このたびデータセットの公開に踏み切った形だ。DeepMind社の同研究にちなんで、このStreet Viewのデータセットは「StreetLearn Dataset」と呼ばれている(図1)。