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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 「コロナ禍を機に、利便性を高める手段から生活に不可欠なサービスになった」─。小型の自動運転車(以下、配送ロボット)による運搬サービスを手掛ける米国の新興企業Starship Technologies社は、こう胸を張る。

  同社の専用アプリで注文・決済すると、配送ロボットが飲食店の料理や食料雑貨店の商品などを自宅やオフィスといった指定した場所に届ける(図1)。車高はひざの高さほどで、サイズはクーラーボックスを1~2まわり大きくした程度だ。

(a)レストランの前に停車中の配送ロボット
(a)レストランの前に停車中の配送ロボット
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 配送地域のルートマップを事前に作成し、GPSで自己位置を確認しつつ、各種センサで周囲の状況を認識して、人を避けたり、赤信号で止まったりしながら、自動で歩道を移動して配送先に向かう。主にカメラと超音波センサで周囲を認識しているようだ。ステレオカメラを5組、計10個のカメラを搭載するもよう(図2)。