コロナ禍で停滞気味だった自動運転業界が再び動き出した。その中心にあるのは米国と中国の企業だ。
米国では、主に外出制限によって需要が急拡大した配送用途で、中国ではロボタクシーで各社の取り組みが盛んになってきた。
米国企業で積極的な動きを見せるのが、米Waymo社である。同社はコロナ禍で一時中断していた、アリゾナ州フェニックスにおける自動運転車による移動サービス「Waymo One」を5月に再開させた。カリフォルニア州での公道試験も再開し、ベイエリアではWaymo社を始め、自動運転技術に取り組む企業の車両を公道で頻繁に目にするようになった(図1)。