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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 物流大手のヤマトホールディングス(YHD)と大手ヘリコプターメーカーの米Bell Textron社は、2025年までの実用化を目標に共同で開発中の「空飛ぶトラック」の進捗状況を明らかにした。

 Bell社が開発したドローンに、YHDが開発した新型輸送容器を搭載する。2019年8月、Bell本社がある米国フォートワースの郊外の試験場で、その試験機による飛行デモを披露した。会場には、YHD 代表取締役社長の長尾裕氏とBell社CEOのMitch Snyder氏が訪れ、両社の期待の高さがうかがえた。

(a)「APT70」と「PUPA」
(a)「APT70」と「PUPA」
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(b)Bell社のSnyder氏(左)とYHDの長尾氏(右)
(b)Bell社のSnyder氏(左)とYHDの長尾氏(右)
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図1 「空飛ぶトラック」を開発
ヤマトホールディングス(YHD)と米Bell Textron社は共同で、可搬質量(ペイロード)が70ポンド(約31.8kg)の物流用無人機「APT70」を開発した。自律飛行が可能な電動の垂直離着陸(eVTOL)機である。従来のドローンと異なる形状や飛行形態、輸送容器などを実現したことから「空飛ぶトラック」と呼ぶ。機体をBell社が、輸送容器「PUPA」をYHDが開発した。2019年8月に開催した飛行デモには、YHD 代表取締役社長の長尾裕氏と、Bell社CEOのMitch Snyder氏が駆け付けた。