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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 電動の垂直離着陸(eVTOL)機の領域で、米空軍が立ち上げたプロジェクト「Agility Prime」に注目が集まっている。

 2020年4月27日~5月1日にオンラインの発足イベントを開催。その後も、各種オンラインイベントを継続して催すなど、精力的に活動中だ。同年8月時点で航空機業界のメーカー15社以上がAgility Primeとの提携を申請しており、その多くと既に契約済みだという注1)

 Agility Primeでは、「ORB」と呼ぶ中・大型のeVTOL機の開発・実用化を促すことを目的にする。人が搭乗できる機体や、100kg超の重い荷物を運搬できる大型の物流ドローンが対象だ。

注1)Agility Primeは、技術革新を促進するためのコミュニティとして米空軍が2017年に発足させた「AFWERX」のプロジェクトの1つ。AFWERXは、いわゆるアクセラレータープログラムと呼ばれる取り組みの1種である。