アシストスーツの活用が食品リサイクル業界に広がり始めた。兵庫県尼崎市で廃食油などのリサイクル業を営む浜田化学は、自社の再生処理施設「尼崎リサイクルセンター」にATOUN製のアシストスーツを2台導入した(図1)。
浜田化学はローソンやファミリーマートなどのコンビニ約8000店舗のほか、イオングループなどのスーパー、飲食店1万4000店などを顧客に持つ(図2)。
今回は、それらの客先から回収してきた油を容器から取り出す「抜缶」と呼ばれる作業にアシストスーツを適用した。油の入った容器は30kg以上あることもあり、従業員には負担となっていた。これを軽減することで人手不足の解消につなげる狙いだ。
ATOUNはパナソニック発のベンチャーで、旧社名はアクティブリンク注1)。モータで腰の動きを支援するアシストスーツなどを手掛ける。