いよいよドローンが都市部の建設現場にも活用の場を広げ始めた。竹中工務店が、ホテルなどから成る東京・飯田橋の複合施設の建設現場にドローンを適用。工事の進捗をデジタル形式で毎日、効率的に把握できるようにした(図1)。ドローンは測量用途で普及しつつあるものの、これまでは郊外の建設現場や土木工事などに使われることが多く、ビルが密集した都心の工事に利用されることは少なかった(図2)。同社の導入は、都市部でのドローン活用の先駆的な事例といえる。
従来、測量用ドローンは不定期のスポット的な計測が主体でオペレータによる手動操縦も多かった。数回など限られた回数の飛行であれば人が操縦しても問題ないが、工事の進捗を把握するために毎日定期的に飛行させるとなると、オペレータに毎回依頼していては人件費がかさむ。このため、自律飛行型が適している。今回、竹中工務店はドローンベンチャーのエアロセンスの自律飛行ドローンサービスを利用した注1)。