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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 無線機メーカーのアイコムは、生産拠点の1つである和歌山アイコム(和歌山県・有田川町)で、携帯型無線機の最終組み立てを双腕ロボットなどで自動化するラインを構築、2019年5月に稼働させた(図1、図2)。

 当初は製品2機種の生産から始めたが、「さまざまな機種に対応できるように柔軟性を持たせた」(和歌山アイコム代表取締役社長の田中誠一郎氏)。工程順が大きく異なる生産品目に対しても、ロボットなどの生産設備の配置を変えることなく切り換え可能なのが特徴だ。

図1 和歌山アイコムの携帯無線機自動組み立てライン
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図1 和歌山アイコムの携帯無線機自動組み立てライン
安川電機製の双腕ロボット(MOTOMAN-SDA20F)が組み立て作業を担う。(a)が全体、(b)が双腕ロボット。(aの写真:アイコム)