日本通運は東京・平和島の物流センターで、「物流倉庫向け協働型ピッキングアシスタントロボット」(AMR)を導入する(図1)。
倉庫からの出荷の際、目的の商品(荷物)を棚から取り出し(ピッキング)、出荷場所まで運搬する作業を支援する。作業者の負担を大きく軽減するとともに、作業誤りを防ぎ、作業効率を高める目的だ。
日本の物流現場の特徴は、多品種の商品を扱い、1種類当たりの個数は少なく、小さな物の扱いが多いことだという。極めて多様な商品がさまざまな場所の棚に収められている。きめ細かい作業が必要になるが、「少子高齢化により慢性的な人手不足と賃金上昇が物流業界でも進行している。自動化技術を活用した省力・省人化の推進が課題となっている」(日本通運)。