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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 住友商事傘下で首都圏を中心にドラッグストア約200店舗を展開するトモズは、店舗に併設する調剤薬局の自動化に本腰を入れ始めた。

 ロボットなどの調剤機器を大量導入し、薬剤師の業務効率化を図ることで、少人数でも店舗運営できる体制を整える。

 まずは2019年2月、千葉県の「トモズ グリーンマークシティ松戸新田店」の調剤室に、7種類9台の調剤ロボットや自動化支援機器を導入し、調剤業務の約9割を自動化した(図1)。

 同店は、薬剤師1人が月に取り扱う処方箋枚数が500枚以上と全店で最も多く、自動化が急務だった。患者数がピークを迎える花粉シーズンに、薬剤師を増員せずとも投薬時間を平均で約10分短縮するなど成果を上げている。

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図1 調剤薬局にロボットを導入し調剤業務の約9割を自動化
図1 調剤薬局にロボットを導入し調剤業務の約9割を自動化
住友商事傘下で首都圏を中心にドラッグストアを手掛けるトモズは、千葉県にある「トモズ グリーンマークシティ松戸新田店」の調剤室に、ロボットや自動化機器7種類9台を導入。処方箋に基づき散剤(粉薬)を秤量・混合・分包する調製作業のほか、複数の錠剤を患者ごとに取り揃える作業などを自動化した。
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