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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 物流現場で人と協働してピッキングを効率化するロボットの活用が広がっている。関東を拠点に物流事業を手掛ける京葉流通倉庫はイオングループ向けの物流拠点にピッキング支援ロボット「AMR」(autonomous mobile robot)を導入。2020年11月末から、さいたま市の岩槻営業所で20台を稼働させ、ペット用品を店舗別に出荷する業務に適用している(図1)。AMRは商品棚を次々と回り、作業者がピッキングした商品を折りたたみコンテナ(折りコン)に載せ、自動搬送している。

図1 イオングループ向けの物流拠点でロボットが稼働
図1 イオングループ向けの物流拠点でロボットが稼働
食品や書籍などの物流業務を手掛ける京葉流通倉庫が、さいたま市の岩槻営業所にピッキング支援ロボット「AMR」を20台導入した。ペット用品を店舗向けに出荷する業務に適用し、人だけで行う場合と比べてピッキング効率が2倍に向上した。ロボットはRapyuta Robotics製である。
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 京葉流通倉庫は、出荷量の増加に伴い業務効率化を図るべく、ロボットを導入した。岩槻営業所周辺は物流倉庫の建設が相次いでおり、作業者の確保が難しくなってきたことも要因だ。ロボットの活用により、従来の人手に頼った作業と比べ、1時間当たりのピッキング効率が約2倍に向上するなど効果が出始めている。