サイゼリヤが、ロボットによる店舗業務の効率化に乗り出した。同社はイタリア料理のファミリーレストラン「サイゼリヤ」を全国で1000店舗以上展開しているが、2021年2月から千葉富士見店で配膳ロボットを1台導入し、本格活用している(図1)。使っているのは、ソフトバンクロボティクスグループの配膳ロボット「Servi」だ。
ロボットを導入したことで料理を客席に運んだり、食器を厨房へ戻す「下げ膳」を自動化し、スタッフの負担を軽減できた。また、従来はピーク時間帯にはテーブルの片付けが間に合わず、来店客を席に案内するまで待たせてしまうことがあったが、ロボット導入後はそうした状況を改善できた。
店舗向けの自動化に着目
サイゼリヤは、かねて食材の加工工場内で自動化を進めており、その中で店舗でのロボット活用に目を向けるようになった。同社の加工工場では徹底した自動化が進んでおり、食材などはAGVを使って自動搬送している。これを店舗内での食器の運搬などにも使えないかと発想した。