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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 個人向けECの物流現場で使われているロボットが、医療系の現場で稼働し始めた。

 シップヘルスケアホールディングス傘下で、主に西日本地域の病院向けに医療機器・資材を販売する小西医療器が、大阪の新拠点にピッキング支援ロボットを導入した(図1)。ピッキングした商品を載せて物流センター内を動き回るロボットや商品棚を持ち上げて運ぶ棚搬送型のロボットを利用している。

図1 医療資材を扱う倉庫でピッキング支援ロボなどが稼働
図1 医療資材を扱う倉庫でピッキング支援ロボなどが稼働
シップヘルスケアホールディングス傘下で医療機器・資材を販売する小西医療器は、ロボットや自動化装置を使い物流業務を効率化した。大阪府門真市に新たな物流拠点「大阪ソリューションセンター」(大阪SC)を開設。同センターでは、2種類のロボットが医療資材のピッキングを支援する。(写真右下:小西医療器)
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 ロボットを導入したのは、大阪府門真市に新たに竣工した同社の物流拠点「大阪ソリューションセンター」(大阪SC)である。ピッキング支援ロボット以外にも、複数フロアにわたる巨大な自動倉庫やRFIDタグを自動貼付するロボットアームなど、広範な自動化装置を一括導入。従来は作業者が倉庫内を歩き回って商品をピッキングしていたが、これらの自動化により、数万点にも上る医療資材の発送業務を大幅に効率化した。