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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 東京の日比谷公園や小金井公園などで2021年4月から、ロボット芝刈り機が動き始めた(図1)。都立公園などの運営・管理(指定管理)を行う東京都公園協会が、都内の8つの公園・施設に一斉導入(表1)。毎日、ロボットが広大な芝生の上を静かに動き回って芝を短く刈り揃え、公園の景観維持に貢献している。

図1 日比谷公園など8施設でホンダのロボット芝刈り機を導入
図1 日比谷公園など8施設でホンダのロボット芝刈り機を導入
都立公園などの運営・管理を行う東京都公園協会が2021年4月、ロボット芝刈り機を本格導入し、芝刈りを自動化した。東京・千代田区にある日比谷公園の「第一花壇」ではロボットを終日稼働させている。
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 同協会が管理する公園や庭園には、草や芝が生えたスペースが多くある。草や芝は日々伸びるため、従来は、人が芝刈り機などを使って定期的に芝刈り作業を実施していた。ただ、夏場は作業者が熱中症になるリスクがあるなど、作業者への負担は大きかった注1)。ロボットを活用することで作業を自動化できるほか、毎日のように芝を刈れるようになった。

注1)芝刈り作業自体は、外部の専門業者に委託している。