全4341文字
PR
本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 佐川急便を傘下に持つSGホールディングスは、総工費約840億円を投じて東京・新砂に物流施設「Xフロンティア」を開設した。これまで関東エリアに複数あった佐川急便の中継センターを集約。各営業所で集めた荷物を、複数の中継センターを経由せずワンストップで全国に届けられるようにした。

 この施設は佐川急便の中継センターではあるが、それ以外にも機能がある。その1つが、個人向けECの商品を在庫しておき、出荷する機能だ。SGホールディングス傘下で3PL(third party logistics)事業を手掛ける佐川グローバルロジスティクス(佐川GL)がこの施設内にEC専用センターを開設。このセンターでのピッキング業務に向けて、3機種90台ものロボットを導入し注1)、出荷業務を効率化した(図1、図2)。

注1)同社は自動倉庫のAutoStoreを活用しており、ここで動くロボットの数を含めてカウントした台数である。
図1 佐川の大規模物流拠点で棚搬送型ロボや自動倉庫などを活用
図1 佐川の大規模物流拠点で棚搬送型ロボや自動倉庫などを活用
佐川急便を傘下に持つSGホールディングスは、約840億円の総工費を投じ、東京・新砂に物流拠点「Xフロンティア」を開設した。同拠点内のEC専用センターでは、ピッキング工程にロボットを活用し、出荷作業を効率化した。(写真右上:佐川グローバルロジスティクス)
[画像のクリックで拡大表示]