関東を中心に商業施設を運営する丸井グループ傘下で、店舗の施設管理を手掛けるマルイファシリティーズは、東京都心のファッションビル「有楽町マルイ」に清掃ロボットを導入した(図1)。同社は、清掃員不足や人件費の高騰を背景に、かねて清掃ロボットを活用し省力化を進めてきたが、コロナ禍を受けてその取り組みを今回さらに加速させた。
店舗の通路は人通りが多く汚れやすいため、同店では営業時間前の早朝と営業時間中に清掃を行っている。このうち既に早朝の清掃ではロボットを導入済みである。今回、新たに営業時間中の清掃にも新型のロボットを導入した。これまで営業時間中は、清掃員が買い物客の邪魔にならないよう客を避けながら行っていたため、多くの時間を要していた。この営業時間中の通路清掃をロボットで置き換えたことで、コロナ禍で増えた消毒などの業務に人手を割けるようになった。