工作機械や住宅設備などの産業向け製品から、家電などの消費財まで幅広い商品を取り扱う商社の山善。同社が量販店向け商品出荷の仕分け作業に中国Libiao Robotics社製のロボット「t-Sort」を導入した。ロボットが高速に走行しながら商品を運び、それを出荷先ごとの箱に次々と入れる。
t-Sortは中国国内でJD.com社(京東集団)やChina Post(中国郵政)など多くのユーザーに採用されているが、日本でも数年ほど前から利用する企業が現れている。アパレルのZOZOや化粧品のオルビスなど大手企業が商品の出荷拠点に続々と導入しており、注目を集めつつあるロボットだ。
山善は今回、このt-Sortを群馬県伊勢崎市にある物流拠点「ロジス関東」に導入した(図1)注1)。ここは、家電や生活雑貨などの保管・出荷に向けた主力拠点であり、同社がこの領域で抱える在庫の約6割を保管している。家具などの大物から、工具などの小物まで、2万種もの商品を扱っており、ホームセンターなど顧客企業の拠点に出荷している。