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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 工具などの通販大手のMonotaROは、同社最大規模となる物流拠点に800台もの棚搬送ロボットを導入した(図1注1)。兵庫県・猪名川町に新設した「猪名川ディストリビューションセンター(DC)」である。商品のピッキングの際、人が歩き回る必要がなくなり、商品の発送作業を効率化できた。

 同社は、製造業や建設業などの顧客向けに工具や各種資材などを販売している。顧客のニーズに応えるため、数年に1度しか売れないようなロングテール型の商品も取り揃え、商品種類は約1800万種もある。同社はこの豊富な品揃えを武器に、売り上げを伸ばしている。売上高は12年連続で年率20%以上の成長を保ち続け、2022年度は2000億円を超える見込みだ。

図1 800台もの棚搬送ロボが商品を運ぶ
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図1 800台もの棚搬送ロボが商品を運ぶ
工具などの通販大手のMonotaROは、兵庫県に物流拠点「猪名川ディストリビューションセンター(猪名川DC)」を新設。日立製作所製の「Racrew」を大量に導入した。(写真右:MonotaRO)