EC大手のアスクルが、埼玉県にある物流センターに搬送ロボットを大量導入した。人間がピッキングした商品を自動搬送する「AMR(autonomous mobile robot)」と呼ばれるタイプで、34台を稼働させている(図1)。日本のロボットベンチャーのRapyuta Robotics製である。
アスクルは多くの物流センターを持っており、これまで各センターの特性や役割に応じて様々なロボットを試し、導入してきた。例えば、棚搬送型ロボットについては、中国Geekplus Technology社製のものを採用し、大阪府にある「ASKUL Value Center 関西」(AVC関西)で100台以上、利用している注1)。注文のあった商品を必要数だけ取り出すピッキング用のロボットアームについても、2017年に神奈川県の「ASKUL Logi PARK 横浜」(ALP横浜)でいち早く1台を本格導入。その後、AVC関西でも2台を導入し、利用している(表1)。