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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 セブン&アイ・ホールディングス傘下で東北地方を中心にスーパーマーケットを展開するヨークベニマルが、清掃ロボットを大量導入している。ソフトバンクロボティクス製で、埃などを吸引するタイプの清掃ロボット「Whiz i アイリスエディション」である注1)。営業時間中などに売り場を走り回り、清掃を実施している。同社が運営する約240店舗のうち、既に16店舗で取り入れており、2023年2月末までにこれを32店舗に拡大する計画だ(図1)。

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図1 スーパー店内をロボットが清掃
図1 スーパー店内をロボットが清掃
セブン&アイ・ホールディングス傘下で東北地方を中心にスーパーマーケットを展開するヨークベニマルは、清掃ロボットを活用している。現在、16店舗でロボットが稼働中である。
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 ヨークベニマルは店舗の清掃を複数の清掃会社に委託している。ただ、昨今の人手不足と人件費高騰という問題が出てきたことから、ロボットの活用を検討し始めた。委託先の清掃会社にロボットを導入してもらうことで業務を効率化し、清掃費用を削減した。清掃会社もロボットの導入により清掃時間を削減でき、スタッフを適切に配置できるようになった。