Case Study
目次
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アスクルが関西の拠点にピッキングロボット、2000種もの商品を把持、MUJINの技術を採用
オフィス向けEC(電子商取引)大手のアスクルがロボットの導入を加速させている。ピンキングロボットや搬送ロボットなど多様な装置を組み合わせ、人手不足が続く物流分野にあっても業務効率を向上させている。
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楽天の物流拠点で中国発ピッキング支援ロボ、物流業者の関通が日本初導入
「楽天市場」向けの物流拠点で2020年8月、中国製のピッキング支援ロボットが稼働し始めた(図1)。30台もの自律移動ロボットが商品棚を次々と回り、注文の入った商品を物流センター内の梱包エリアまで自動で運んでいる。
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ビックカメラがEC向けに中国発の棚搬送ロボ、10万種もの家電のピッキング支援
家電量販店大手のビックカメラは、インターネット通販(EC)における出荷量の増加を受け、物流業務の効率化を進めるべくロボット導入に踏み切った。数億円を投資し、千葉県船橋市にある同社の物流拠点「船橋センター」に、中国Geekplus Technology社(Geek+社)の棚搬送型ロボット「P500R…
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ウォルマートも使う、中国発の黄色いロボが日本上陸、その人気の秘密
米Walmart(ウォルマート)社や中国ネット通販(EC)大手のJD.com社(京東集団)、China Post(中国郵政)など、世界の錚々たる巨大企業が矢継ぎ早に導入する中国発の物流ロボットがある。
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ドラッグストアのトモズが調剤に7種9台のロボ導入、粉薬の調製や錠剤収集を自動化し薬剤師の負担軽減
住友商事傘下で首都圏を中心にドラッグストア約200店舗を展開するトモズは、店舗に併設する調剤薬局の自動化に本腰を入れ始めた。ロボットなどの調剤機器を大量導入し、薬剤師の業務効率化を図ることで、少人数でも店舗運営できる体制を整える。
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アステラス製薬が創薬支援ロボットを導入、コロナ禍でもロボットが無人でバイオ実験継続
「新型コロナの影響で出社停止になったが、ロボットのおかげでその間も実験を続けることができた」─。アステラス製薬がiPS細胞を使った創薬研究に活用している双腕の実験支援ロボットシステム「LabDroid」が、新型コロナ禍での予想外の事態に貢献している。
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日本通運、物流センターにピッキング支援ロボ導入、商品棚まで自走し人が移載
日本通運は東京・平和島の物流センターで、「物流倉庫向け協働型ピッキングアシスタントロボット」(AMR)を導入する(図1)。倉庫からの出荷の際、目的の商品(荷物)を棚から取り出し(ピッキング)、出荷場所まで運搬する作業を支援する。作業者の負担を大きく軽減するとともに、作業誤りを防ぎ、作業効率を高める…
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アスパラの自動収穫ロボを九州の農家などが導入、収穫適期を画像で自動判別しアームで刈り取り
畑の作物を刈り取る作業は、腰をかがめた姿勢になるため、作業者にとっては身体への負担が大きい。その作業を代替する自動野菜収穫ロボットを開発するのがinaho(本社神奈川県鎌倉市)だ。2019年10月に、九州などのアスパラガス農家が導入を始めた。
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三井住友建設、長い鉄筋をロボットで自動配置し結束、作業員1人あたりの生産性を1.5倍に
「これなら、作業員をたくさん集めなくても済むのでは」。三井住友建設は、ロボットで建築部材の鉄筋を組み立てる「鉄筋自動組み立てシステム『ロボタラス』」を開発した。
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無線機大手の和歌山アイコム、多品種生産を自動化、ロボット4台で工程順が異なる製品も造る
無線機メーカーのアイコムは、生産拠点の1つである和歌山アイコム(和歌山県・有田川町)で、携帯型無線機の最終組み立てを双腕ロボットなどで自動化するラインを構築、2019年5月に稼働させた。
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三菱地所がエレベーターで移動する警備ロボ導入、エレベーター側のサーバーと通信
再開発が進む東京・丸の内エリア─。その再開発の進展で、同エリアでは管理しなければならない建物の延床面積は、増加の一途をたどっている。三菱地所によれば、1997年には542万m2(うち三菱地所の管理対象は174万m2)だった管理対象の延床面積が、2017年には800万m2(同273万m2)と1.48…
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島津製作所が14万円の中国製の激安ロボット導入、生産現場改善
分析機器や医療機器、計測機器などを開発・製造する島津製作所は、多品種少量の企業向け製品を数多く抱える。その数は膨大で、「(売上高の約6割を占める)分析機器だけでも、生産計画の対象になる機種の数は1カ月当たり約2000」(同社業務システム統括部業務プロセス革新室兼モノ作りセンターマネージャーの池尻正…
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成田国際空港会社、ロボットで「見せる警備」、警備の質を高め、人手不足に備えて効率化
成田国際空港会社(NAA)は2019年6月、空港ターミナルの巡回警備に自律走行可能な警備ロボットを導入した(図1)。国内の空港としては初の試みである。
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送電線を守るアース線の点検業務を関電が省力化、ドローンを自動追尾させ上空から撮影
「試験適用は、問題なく終了できた」(関西電力 送配電カンパニー電力システム技術センター架空送電グループ総括課長の一木将人氏)。関西電力と東芝デジタルソリューションズ、アルプスアルパインが2019年3月に京都市など数カ所で共同で実施した、架空地線のアーク痕の点検業務に対するドローンの試験適用は、見事…
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全農、サルモネラ菌の検査工程にロボット、人手でしかできなかった作業を自動化
「(人間の検査と違って)畜産のジャンルでは、検査はほぼ手作業。(2015年ごろは)世の中にそれらを自動化する機械はなかった」(全国農業協同組合連合会(全農)家畜衛生研究所所長の宇留野勝好氏)。そうした畜産の検査の一部工程をロボットを使って自動化したのが、同研究所クリニックセンターである。
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ホシザキ、業務用冷蔵庫のパネル板を自動で加工、ロボット活用と独自の工夫で24時間稼働を実現
「(作業者数当たりの)生産性は1.68倍」(ホシザキ取締役兼本社工場工場長の家田康嗣氏)。業務用冷蔵庫で業界トップの業務用厨房機器メーカーであるホシザキは、愛知県にある同社本社工場内に設けた、同冷蔵庫の内外装に使うパネル板の加工工程にロボットを導入し高い成果を上げている。同工程の作業者数は、ロボッ…
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JUKIがロボットアームを使った靴の3D縫製機、人手不足の中、品質安定化と生産効率向上を達成
工業用ミシン大手のJUKIは、靴のかかと部分を自動的に縫い上げる「3Dロボット縫製機」を開発した。今のところ、靴のかかとに限定されているとは言え、靴のような立体物をロボットで自動的に縫製する機械は非常に珍しい。
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三菱地所が横浜ランドマークと大手町パークビルに、清掃ロボ導入、ビルの特性で異なるロボットを使い分け
三菱地所は、ショッピングモール「横浜ランドマークプラザ」と本社が入るオフィスビル「大手町パークビルディング」に、清掃ロボットを相次いで導入した。2019年3月末、横浜ランドマークプラザにカナダAvidbots社の清掃ロボット「Neo」を本格導入。同年5月13日には、大手町パークビルディングでソフト…
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日立ジョンソンコントロールズ空調が、配管の接合に不二越製ロボット、生産効率2倍に
空調機器大手の日立ジョンソンコントロールズ空調が、ロボットを金属配管の製造工程に導入した。ロボットが稼働しているのは、業務用空調機器を製造する同社の清水事業所である。配管の部品をつなぐ「ろう付け」と呼ばれる接合工程にロボットを導入し、作業効率を2倍に引き上げた。不二越製の6軸ロボットを導入し、手先…
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ロボ事業に参入したオムロン、国内でも広がり始めた導入事例
“自動配車”でSLAM搭載型のロボ使いこなすアイシン・エィ・ダブリュ
オムロンが2015年に買収した米Adept Technology社(現Omron Adept Technologies社)のロボットが、日本国内でも徐々に広がり始めた。産業用ロボットの大手メーカーがひしめく日本では、Adept社製のロボットはそれほど普及している訳ではなかったが、Adept社は元々…