Case Study
目次
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リョービが自動車部品生産にファナックの協働ロボ、外観検査を自動化、作業者数を半減
自動車用のアルミダイカスト製品大手のリョービが、協働ロボットを生産ラインに導入した。協働ロボットが稼働しているのは、モーターやデファレンシャルギア(差動装置)などを収めるハウジング(ケース)の加工工場である。その最終工程となる外観検査に協働ロボットを活用し、自動化を図った。ファナック製の6軸の協働…
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佐川が自律型の搬送ロボ導入、物流倉庫の業務を効率化
歯科医療機器を無人で運び、作業員の負担軽減
佐川急便などを傘下に持つ物流大手のSGホールディングスが、ロボットによる自動化に乗り出した。メーカーや卸売業者などから倉庫での商品保管業務やピッキング・発送業務などを請け負う佐川グローバルロジスティクス(佐川GL)が2019年1月、千葉県柏市にある自社の物流センター「柏SRC(佐川流通センター)」…
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森トラストがテナント向けにロボット活用、虎ノ門でカフェから飲料を自動配送
不動産開発を手掛ける森トラストは、自社のオフィスビルに米Savioke社製の配送ロボット「Relay」を導入する。コーヒーなどのドリンクを1階のカフェから高層階に自動で届けるなど、テナント入居者向けのサービスとして活用する。主力事業の1つであるオフィスビルにおいてテナントへのサービスを手厚くし、自…
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セブンイレブン向け弁当の製造にロボ導入、2層構造の丼を自動で把持して取り付け
コンビニ向け弁当製造など中食事業を手掛ける武蔵野ホールディングスは、自社の工場にロボットを導入した。セブンイレブン向けに弁当を製造する子会社の武蔵野が関東地方にある工場など数拠点で、スキューズ製の5軸ロボットを相次いで導入した。人手不足の解消を狙った。
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キヤノンが自社工場に深層学習ロボ導入、柔軟物を安定把持
キヤノンは、デジタル一眼レフカメラなど自社製品の生産工場に、ディープラーニング技術を搭載したロボットを導入した(図1)。自社の研究部門で独自にディープラーニング技術による自動ピッキングシステムを開発し、現場で稼働させている。
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竹中工務店が都心の建設現場でドローン活用、ビルに囲まれた土地を毎日自律飛行し、掘削土量を計測
いよいよドローンが都市部の建設現場にも活用の場を広げ始めた。竹中工務店が、ホテルなどから成る東京・飯田橋の複合施設の建設現場にドローンを適用。工事の進捗をデジタル形式で毎日、効率的に把握できるようにした。ドローンは測量用途で普及しつつあるものの、これまでは郊外の建設現場や土木工事などに使われること…
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IHIが航空機部品の製造でKUKAの協働ロボ導入、7軸生かし省スペース化
IHIは、民間航空機向けジェットエンジン部品の製造において、ドイツKUKA社の協働ロボット「LBR iiwa 7」を導入した。航空機関連の部品を生産する福島県相馬市の同社 相馬第一工場で、タービンブレード(翼)などの製造工程に適用している。
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《日経Robo》外食チェーンのブロンコビリーが下げ膳にロボ導入、食後のステーキ皿など自動搬送
ステーキの外食チェーンを運営するブロンコビリーが、店舗業務の効率化に向けて、ロボットの導入に踏み切った。同社は東海地方を中心にステーキ店を131店運営しているが、今回はロボット利用を前提に2018年8月に新店舗をオープン。名古屋市の檀渓通(だんけいとおり)店で、Doog製の搬送ロボット「サウザー」…
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《日経Robo》自走し始めたロボットアーム、人との協働空間で活躍へ
日立製作所のSLAM搭載自律移動双腕ロボが医療分野で先駆導入
これまで床に据え付けて1カ所で特定の作業をすることが多かったロボットアーム。それが、ここにきてついに人と同じ空間で自走するようになってきた。無人移動台車(AGV)の上にロボットアームを搭載。部屋のあちこちで多様な作業を実施したり、ある空間内でピッキングしたモノを別の場所に自ら運んだりする。6軸のマ…
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《日経Robo》ATOUNのアシストスーツを油脂リサイクル業者が導入、廃油や脂身の投入作業で負荷軽減
アシストスーツの活用が食品リサイクル業界に広がり始めた。兵庫県尼崎市で廃食油などのリサイクル業を営む浜田化学は、自社の再生処理施設「尼崎リサイクルセンター」にATOUN製のアシストスーツを2台導入した。
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《日経Robo》ワコールが物流センターに人追従の搬送ロボ導入、台車を連結して牽引し下着など運ぶ
下着などの繊維製品メーカー大手のワコールホールディングスは、ロボットによる物流の効率化に乗り出した。子会社で物流事業を手掛けるワコール流通が2018年5月、滋賀県にある主力の物流拠点、守山流通センターにロボットベンチャーDoog製の搬送ロボット「サウザー」を導入した(図1)。商品の入った箱を台車に…
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《日経Robo》ロイヤルHDがシズラー新宿で食器洗浄ロボ導入、立命館大発ベンチャーと組んで皿の仕分け自動化
外食やホテル事業などを手掛けるロイヤルホールディングス(以下、ロイヤルHD)が、飲食店でのロボット活用に本腰を入れ始めた。同社グループのアールアンドケーフードサービスが運営するレストラン「シズラー 新宿三井ビル店」に、食器洗浄ロボットを試験導入した。サラダバーなどの皿を洗浄後にロボットがピッキング…
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《日経Robo》全国1万4000本の河川の流量をドローンが電波で計測、豪雨時の人手作業脱し、業者の撤退に歯止め
台風や豪雨の際に、ドローンで河川の状況を効率的に把握しようとする取り組みが進んでいる。群馬県で環境計測機器の販売や観測サービスを手掛けるタイプエスが、河川の流量観測にドローンを導入した。
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《日経Robo》リクルートの流儀で事業の成長に挑むロボットベンチャー、チトセロボティクス
チトセロボティクス創業者で代表取締役社長の西田亮介氏は異色の経歴を持つ。立命館大学 理工学部に在学中にベンチャーを2度起業。学部と修士課程時代には同大 ロボティクス学科教授の川村貞夫氏の研究室で、今回の起業の技術シーズとなるロボットアーム向けビジュアルフィードバック技術を研究したが、2013年の卒業…
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《日経Robo》毎日価格を変更するスーパーのオーケーがロボを導入する理由、売価を自動チェック
関東を中心に食品スーパーを110店舗運営するオーケーは、商品の売価チェックをロボットで自動化する。東京都台東区にある「オーケー橋場店」に、東芝テック製のロボットを試験導入。売り場内を陳列棚に沿って走行させ、棚に貼られた商品の値札を撮影。在庫管理システム上の価格と齟齬がないかを確認する。
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《日経Robo》三井不動産がミッドタウン日比谷に清掃ロボ6台導入、トラブルに備えドラレコも搭載
三井不動産は、同社が運営する東京・有楽町の複合ビル「東京ミッドタウン日比谷」に清掃ロボットを6台導入した。2018年5月からオフィスフロアの床を人に代わってロボットが清掃している。三井不動産はこれにより清掃員の人件費を従来の半分以下に抑える。地上35階建ての同ビルのうち、11階から34階までの24…
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《日経Robo》名古屋大病院がICU向けの緊急搬送にロボット4台導入、薬剤や血液を運搬
SLAM型でドア自動通過やエレベータ自動搭乗も
名古屋大学医学部附属病院は2018年1月に竣工した新棟に、薬剤や検体などの搬送ロボットを導入した。人手が足りなくなる夜間に「外科系ICU(SICU)」から血液や尿などの検体を運び出したり、注射薬などの薬剤を届けたりする作業を豊田自動織機製の4台のロボットが担っている。エレベータもロボットが自動で搭…
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《日経Robo》住友商事が大手町新本社にSLAM型の清掃ロボ導入へ、長年のユーザーが新型に乗り換えた訳
住友商事は、2018年9月に本社を東京・大手町「大手町プレイス」へ移転するのに伴い、新型の清掃ロボットを導入する。32階建ての新築ビルのうち、同社グループがテナントとして入居する12階から31階の清掃業務で使う。導入するのは、CYBERDYNE製のSLAM搭載の清掃ロボットだ。同社グループが管理す…
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《日経Robo》非GPS下の巨大船の点検にドローン導入、visual SLAMで自律飛行
ドローンによる点検の場がいよいよ船にまで広がり始めた。広島の船舶点検事業者であるテクノス三原が、ばら積み貨物船など外洋で物資を運搬する外航船の定期検査に、ドローンを導入したのである。
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《日経Robo》日本ハムが焼豚などの把持にソフト素材の新型グリッパー
焼豚やロースハムといった大きな肉の塊を、軟らかい素材で出来た大型グリッパーが次々と掴む―─。大手食品メーカーの日本ハムグループが、そんな自動化ラインを実現する新型ハンドを選定した。樹脂やゴム製品のメーカーであるニッタが、このほど新たに開発した空気圧駆動のウレタン素材の多指グリッパーである。