バイデン新大統領の就任式が1週間後に迫る時点で本稿を執筆している。筆者が米国在住になってから最初の大統領選は2008年、民主党オバマ大統領の一期目就任時であった。そこから何回か選挙が行われたが、今回の大統領選挙ほど多くの社会的混乱が生じたことはなかった。
筆者の住むジョージア州は長年共和党の強固な地盤であった。しかしながら今回の大統領選挙においては2党の支持率が拮抗し、場合によっては民主党優勢に転じるかもしれないSwing State(選挙結果を左右する州)であると早くから言われてきた。実際大変な接戦となり、僅かな差で民主党が勝利するという歴史的な選挙となった。