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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 本稿では進学先の1つとしての米国大学、大学院進学の実情を紹介する。現在の状況では、学位取得を目的に米国に滞在している日本人は他国出身者に比べて少数である。アジア圏からは中国、インド、台湾、韓国などからの学生が圧倒的に多い。イギリスやドイツからの留学生がそれほど多くないのと同様で、自国の高等教育の充実度を考えると、日本から米国への留学生が多くないことは特に問題とは思われない1)。一方で、米国での学位取得は、米国を含む世界でのキャリア形成への第一歩として一考に値する選択肢といえる。特に米国が強みを持つIT、航空宇宙、金融、バイオメディカル産業では高い報酬が保証されることも魅力であろう2)