米国ボストンのスタートアップ、Southie Autonomy社(サウシー・オートノミー)は、自然言語やAR(拡張現実)環境を利用してロボットにタスクの指示を与えるインタフェース技術を開発する(図1)。2018年9月にカリフォルニア州サンタクララで開催された「RoboBusiness 2018」のピッチコンテストでも優勝し、注目を集めている。創設者のRahul Chipalkatty氏に聞いた(図2)。
Southie Autonomy社は、ARを利用したロボットアームの教示技術を開発している。なぜこの開発に至ったのか。
Chipalkatty氏 電子商取引(EC)が発展するにつれ、物流の現場では扱う商品が刻々と変わるようになった。こうしたケースでは、これまでの自動化技術では対応できないため、今は人手に頼っている状態だ。だが、米国では人手不足問題が深刻だ。我々のソフトウエア・プラットフォームは、商品の変化に合わせてロボットアームの動作を変えられるようにし、現場の自動化を図る。テクノロジーは、ロボットをスマート化することと、人間とのコミュニケーションを簡単にすることの2点から成り立っている。