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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 スイスの産業用ロボット大手ABB社は、2019年10月にテキサス州ヒューストンに医療ロボットの開発ハブ(ABB Healthcare Hub)を開設した。病院やラボなどで求められるロボット・ソリューションに対応することに特化した研究開発拠点となる(図1)。担当者のJose-Manuel Collados(ホゼ=マニュエル・コラドス)氏に聞いた(図2)。

ABB社が医療ロボット開発ハブを開設した狙いは何か。

図1 ABB社の移動ロボットプラットフォーム
図1 ABB社の移動ロボットプラットフォーム
移動ロボットの上に、協働ロボットの「YuMi」を搭載している。(写真:ABB社)
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Collados氏 従来の産業用ロボット・ビジネス以外のところで当社が持つテクノロジーを生かせるよう、戦略的に「サービス・ロボティクス」のイニシアチブをスタートさせて新しいニーズを探ってきた。そうする中で医療システムには解決を求める課題が多くあり、機会があると見た。これまでも病院やラボにロボットを提供してきたが、今回のような構造的なアプローチを行ってはこなかった。