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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 米グーグル出身のロボット開発者らが中心になって創業されたFormant社は、ロボットのフリート(集団)管理プラットフォーム開発という新分野に挑んでいる。人間がロボットを助けることが今後10年の自動化だと語る、同社CEOのJeff Linnell氏に聞いた(図1)。

Formant社のプラットフォームについて説明してほしい。

Linnell氏 3つの機能性に分けられる。「操作」「監視」「アナリティクス」だ(図2)。

図1 Jeff Linnel(ジェフ・リネル)氏
図1 Jeff Linnel(ジェフ・リネル)氏
2017年に創設したFormant社のCEO。2009年に創業したBot & Dolly社とAutofuss社の買収に伴って2014年にグーグルへ移籍し、ロボティクス部門の製品トップやXでロボティクス・ディレクターを務めた。米Syracuse Universityで美術の修士号を取得。デザイン会社や広告会社などを連続起業した。

 操作は、Webブラウザを通しジョイスティックでロボットを遠隔操作する。買収したFormation社の技術を統合した。監視では、ビデオストリーム、センサなどロボットが生み出すあらゆるデータをダッシュボードで一覧できる。

  強みは時間軸を遡って問題が起きた時点での各データを呼び出し、根本原因解析を行えることだ。アナリティクスは、各ロケーションでの自動対手動の時間比率を比べたりROIを確認したりが可能だ。要は、ロボットのフリート(集団)を包括的に管理できるものだ。