米iRobotのCTOを務めたPaolo Pirjanian氏は、2017年にEmbodied社を創設。同社が販売を開始したソーシャル・ロボット「モキシー(Moxie)」は、人間とのスムーズな会話を可能にするというプラットフォーム「ソーシャルX」によって実現された(図1、図2)。子供の社会的(ソーシャル)スキルの向上に焦点を合わせたロボット開発について聞く(図3)。
モキシー(Moxie)を開発した意図は何か。
Pirjanian氏 私はロボット起業に過去20年間関わってきた。Evolution Robotics社では、当時は難題だったナビゲーション問題を解決した。同社はiRobot社に買収され、その技術を製品に統合するのをサポートしたが、その間ロボットの次の大きな波は何かと考えていた。そして、それは人間とスムーズな会話が続けられるロボットを作ることだと考えた。目を合わせたりうなずいたりするボディーランゲージも、コミュニケーションにおいては非常に重要だ。我々が開発したプラットフォーム「ソーシャルX」は、ただの会話ではなく、そうした人間同士のようなやり取りができるソーシャル・マシンインタフェースを可能にするものだ。